テントサウナと、自宅の常設サウナ。どちらにするか迷う方は少なくないと思います。KOYOが扱うのはTYLÖの屋内サウナなので、放っておくと屋内に肩入れした話になります。そこは先に断ったうえで、手間・火・お金・天気の順に、薪と電気で何が違うのかを整理します。
先に立場を書いておきます。KOYOはTYLÖの屋内用サウナを売る側です。テントサウナを悪く言うつもりはありませんし、いいところは後の章でちゃんと書きます。ただ、比べる軸は一つに絞ったほうが話が早い。続くかどうかです。
見ていくのは、この4つです。
結論です。週に何度も入りたいなら屋内、年に数回、景色の中で入りたいならテント。どちらが上という話ではなく、使う頻度で決まります。両方あってもいいと思います。
テントサウナは、まず設営があります。販売店の組み立て解説では、最初は15〜20分ほど、慣れれば10分程度と書かれています。火をつけたあとも、すぐには入れません。いったん外に出て15分ほど様子を見て、煙突から出る煙が透明に近くなってから入る、という手順です。ただし煙の色だけで安全は判断できません。一酸化炭素は無色無臭なので、一酸化炭素チェッカーの使い方も含めて、製品の取扱説明書に従うことになります。入ったあとは、火の始末をして、冷めてから片付けて、濡れたテントを乾かす。乾かさずにしまうと、カビの原因になります。
屋内の電気式は、スイッチを入れて待つだけです。待つ時間は機種と部屋の大きさで変わります(電気代の計算では、予熱と入浴で1回およそ1.5時間と置いています。家庭用サウナの電気代)。片付けはありません。入ったあとは換気して乾かす、それだけです(お手入れと寿命)。
職人からひとこと
「設営10分」は慣れた人の数字です。大事なのは、入りたいと思った日に、その10分と片付けをやる気力が毎回残っているかどうか。ここで続く人と続かない人が分かれます。
薪ストーブは、文字どおり火を焚きます。テントの中で火を使う以上、やけどや火の粉、一酸化炭素への注意は欠かせません。使い方は製品の取扱説明書に従うことになります。
置ける場所にも制約が出ます。住宅地の庭で焚けば、煙とにおいは隣へ届きます。キャンプ場や河原のように、火気の扱いに決まりのある場所もあります。どこで焚いていいかは、地域と場所のルールを先に確認する話で、ここで一律には書けません。
屋内の電気式にも条件はあります。電源の確保や工事が要る場合があり、置く場所の確認も必要です(200V電源工事の話)。ただ、火の始末はありません。家族に任せて出かけても、火の心配をしなくていい。これは毎日使う道具としては大きい差です。
テントは、入るたびに薪を使います。販売店の回答では、キャンプ場やホームセンターで売られている薪1束で、1〜2時間ほど使えるという回答がありました。薪の値段は店・地域・樹種で違うので、ここに金額は書きません。
屋内の電気代は、メーカー(TYLÖ/輸入元オストコーポレーション)の目安は、1時間あたり120円くらいから(1kWhあたり30円で試算)です。1回は予熱込みで約180円、週3回で月およそ2,200円になります(計算の前提は電気代のコラムに書きました)。
初期費用は構成が違います。屋内は本体のほかに工事が乗るので、総額はサウナ設置の総額で見てください。テント側の本体価格は製品ごとに幅があるので、ここでは比べません。どちらが得になるかは、入る回数と薪の値段次第で、線は引けません。
テントは外に張ります。雨、風、雪、夏の暑さと虫。天気が悪い日は、入らないか、覚悟して入るかです。冬は、外の寒さの中で脱いで、また着ることになります。寒い時期の、家の中の温度差とヒートショックの話は冬のサウナに書きました。
屋内は、天気を選びません。夜でも、雨でも、同じように入れます。
冷やす場所も違ってきます。テントは川や湖、水を張った容器など、その場にあるもので工夫します。自宅の場合は、浴室のシャワーを含めて冷やし方が4つあります(自宅サウナの水風呂)。
テントにあって、屋内にないものがあります。景色です。山や湖のそばで、サウナのあとに外の空気に当たる。あの気持ちよさは、浴室の中では作れません。持ち運べるので、旅先や友人との集まりに持っていけるのも強みです。
薪の火で温まる感じを好む人もいます。これは好みの話で、電気より優れているとも劣っているとも言えません。「イベントとして楽しむ」なら、手間は手間ではなく楽しみの一部になります。
手間が楽しみに変わるのは、年に数回の特別な日だからです。それが毎日になれば、同じ手間が負担に変わる。ここが、テントと屋内の本当の分かれ目だと考えています。
迷うなら、次の順で考えてみてください。
屋内で迷っているなら、スチームサウナには今の浴室に後付けする方法もあります(スチームサウナとは)。実際の熱の感じ方は、新横浜のショールームで体験していただけます(ご予約制です。体験のご案内)。
テントか屋内か、どちらが正解ということはありません。毎日入りたくなるのはどっちか、で選んで大丈夫です。
※本記事は一般的な考え方をまとめたものです。テントサウナの設営時間や薪の持ち時間は、販売店が公開している目安で、製品や使い方によって変わります。火気の扱いは製品の取扱説明書と、利用する場所のルールに従ってください。屋内サウナの電気代や価格は価格表・機種ページをご確認ください。具体的なご相談はこちらから。
テントにするか常設にするか、迷っている段階でも構いません。置きたい場所の写真一枚から、水回り施工40年の職人が、屋内に置けるかどうかをお答えします。
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